フリクションボールは、ボールペンなのに本当に消えるので便利ですが、「65度以上になるとインクが消える特殊インクを使っている」ため、使う場面には気をつけた方が良いです。
フリクションボールの仕組み
フリクションボールとはボールペンですが、書いた後に消すことができることが最大の特徴です。
消すときには消しゴムを使うのではなくフリクションボールに付いているゴム部分でなぞります。
このゴムで摩擦熱を発生させ、65度以上になると消えるようなしくみです。
なぜこのように摩擦熱で消えるかというと、フリクションボールは3色の特殊インクを使っており、AというインクはBの液体と反応してはじめて色がつくような仕組みです。
このBの液体は65度以上でCの液体と反応するためAのインクからは離れます。
Aのインクは単体では色がつかないので、あたかも消えたようになるのですね。
実際には3種類の液体が紙に残っている状態です。
氷点下10度以下に冷やすと、Cの液体と反応していたBの液体が再びAのインクと反応するので、冷凍庫などで冷やすと消えた文字が出てくるらしいです。
フリクションボールをはがきに使ってはいけない
フリクションボールで書いた文字は65度以上の熱で消えてしまうので、はがきに書いてはいけません。
はがきは郵便番号の自動読み取り機で振り分け作業をするのですが、機械の内部では相当なスピードでローラーの中を送られます。
このときの摩擦熱ではがきの内容が消えてしまう可能性が高いです。
夏場だと、ポスト内部が高温になる可能性もあるので、もしかしたら摩擦熱以外でも文字が消える可能性がありますね。
フリクションボールは手帳で使うのが良さそう
フリクションボールは消せることが一番のメリットなので、間違える可能性があるけれど、修正液で修正するほどではない【手帳用】に使用するのが良いのではないでしょうか?
手帳の枠は小さいため細かく字を書くことが多いですが、小さく書くと間違いやすいですよね。
手帳の小さい枠を二重線でグチャグチャにすることなく、間違ってもフリクションボールで簡単に修正できるのはメリットです。
手帳を65度以上の場所に置いたりもっていくことも考えにくいので、十分使えるのではないでしょうか?
フリクションボールのまとめ
フリクションボールは重要な書類やはがきなどには使えませんが、手帳やスケジュール帳などで使うには最適なボールペンです。
まだ使ったことがなければ一度試してみてはいかがでしょうか?