子どもと一緒に楽しんでいるアニメ「宇宙兄弟」で、主人公が次のミッションで月に行く宇宙飛行士のバックアップクルーとしての訓練を受けています。
バックアップクルーの仕事の一つに、「宇宙で活動する宇宙飛行士への指示を管制塔から実施する」ということがあると先日初めて知りました。
後輩育成の仕組みとして面白いと思いましたので、私なりの見解を書いてみます。
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管制塔で指示を出すとは?
宇宙飛行士が宇宙滞在中に実施する仕事はとても多く、そのスケジュールはきっちりと管理されています。
月面に着陸して何らかの活動をするミッションの場合、「着陸をするための仕事」「着陸後の仕事」「月面から出発するための仕事」数多くの仕事があります。
事前にそのような仕事を宇宙飛行士が覚えているのかと思っていたのですが、実際は地球の管制塔から次の仕事について指示をもらい、その指示を元に小さな仕事を積み重ねているようです。
もちろん、ほとんどの仕事は地球で訓練しているようですが、宇宙飛行士の負担をできるだけ和らげるために管制塔から逐次指示を出していると思います。
バックアップクルーが管制塔で指示出しするメリット
バックアップクルーとは?
バックアップクルーとは次に同じようなミッションを行う宇宙飛行士で、万が一病気や怪我などで本来行くはずの宇宙飛行士がミッションを遂行出来ない場合、代わりに宇宙へいきます。
バックアップクルーは宇宙飛行士一人に対して一人と決まっていて、宇宙兄弟では主人公「六太」は「ビンス」という宇宙飛行士のバックアップクルーです。
自分が次に行う仕事を事前に把握できる
バックアップクルーが宇宙飛行士に管制塔から指示を出すのは、次に自分が同じようなミッションを実施するときの仕事を前もって体験できます。
バックアップクルーも宇宙で動かす機器の操作などは訓練を受けていますが、細かい仕事の訓練は受ける時間はないので、管制塔からの指示出し時に大まかな仕事内容を把握できるのは大きなメリットでしょう。
宇宙での活動時にも相手のことを考えられる
自分が宇宙で仕事をしたときには、バックアップクルーが管制塔から指示を出されます。
その際に自分が管制塔で指示を出していた経験があるので相手にも優しくなれると思います。
例えば伝わりにくいことや、よくある失敗を経験しているから、相手が同じような状況になったときに手を差し伸べることもできますね。
私達が後輩育成時に活用するとしたら
新入社員が入社してきたときに、先輩社員の「バックアップクルー」としての訓練ができそうです。
先輩社員が取り組んでいる仕事を細分化し、指示出しを新入社員にしてもらうというもの。
バックアップクルーが管制塔から宇宙にいる宇宙飛行士に指示出しするように、スケジュールを新人が把握し先輩社員に適切なタイミングで指示を出し実行状況を見守るというもの。
これにより、先輩社員が何を考えながら、何故そのような活動をしているのか分かるのではないでしょうか。