先週、「LINEビジネスコネクト」というサービス提供についてLINE株式会社から発表がありました。
今までLINEを企業が使うとしたら、一方的なメッセージを送る「メール一斉配信」的な使いかたしかできませんでしたが、今回の発表で「LINEをメールに代わるプラットフォーム」として使うことができる、大きな変換点です。
飲食店のクーポン配布システムとして使った場合を例に上げてみます。
LINEクーポンの利用停止の背景
LINEクーポンというサービスが一時期提供されていましたが、現在は停止しています。
おそらくいろいろと問題があったと思いますが、一番は「ユーザーが能動的に見に行かなければいけない」仕組みだったので、販促効果が薄かったのでしょう。
今は「牛角」などが公式アカウントでクーポン情報を提供していますが、メールとあまり変わらないしくみなので、「本当に欲しい時に情報が欲しい!」というユーザーには不向きです。
LINEビジネスコネクトとは
「LINE ビジネスコネクト」は、公式アカウントの各種機能を企業向けにAPIで提供し、各企業がカスタマイズして活用できるサービスです。「LINE ビジネスコネクト」を活用することにより、従来の企業公式アカウントのような、LINEユーザーへの一方通行のメッセージ配信だけでなく、特定のユーザーに対してより最適化されたメッセージを送り分けることができるようになります。
さらに、ユーザーの同意のもと、企業の持つ既存のデータベースや、自社システムとLINEアカウントを連携させることで、メッセージ配信ツールとしての域を超え、顧客管理(CRM)ツールや、業務ソリューションツールとしての利用も可能(※)になります。※LINEでは、LINEアカウントに紐付いた各企業の顧客データを保持することはありません。出典:LINEニュース
LINEビジネスコネクトでクーポン配布の実際例
スマホアプリのお店側メリット
まずは今までの仕組みを見て行きましょう。
例えば「某ハンバーガーチェーン」のアプリをスマホにダウンロードすることで、割引クーポンを利用できるという仕組みがありますよね。
この仕組みの【お店側の】良いところは「アプリをダウンロード」しただけではクーポンを利用できるようにはせず、「メール会員登録」して初めて利用できるようにしているところです。
これにより、「お店側」はユーザーにお得なメールを毎週でも送ることができます。
スマホアプリのユーザー側デメリット
スマホにアプリをダウンロードしてメール会員登録すればクーポンを利用できますが、毎週送られてくるメールはうざったいですね。。
なので、よくあるのが「クーポンは使いたいけれどメールがうざったいので登録解除する」といったケースです。
これはお店側にもデメリットですね。
LINEビジネスコネクトなら
これを「LINEビジネスコネクト」で実現すれば、わざわざアプリをダウンロードすることなく、メールアドレスの登録なしで割引クーポンを利用できる仕組みが作れそうです。
1「某ハンバーガーチェーン」の公式アカウントを友達追加
2 クーポンが欲しいときはお店ごとの「キーワード」を送る
3 そのお店のクーポンが送られてくる
このような仕組みが比較的カンタンにできるのではないでしょうか?
この仕組のメリットは、「ユーザーは面倒な登録が不要」で、「店舗側はどの店舗でクーポンが使われたか分かる」ので最終来店したお店からのお知らせ、というアピールもできそうです。
LINEビジネスコネクトのまとめ
比較的カンタンに「クーポン」をダシに使いユーザーにLINE登録してもらうこともできますし、チェーン店でもどの店舗で利用される率が高いかどうか、といったことも把握できそうです。
さらに最終クーポン利用タイミングから一定日数が経過した場合だけ「お知らせ送付」という仕組みを作ればユーザーの解除率も下げられそうですね。
このような仕組みを提供するサービスも面白そうです。